それから数時間……
あたしは淳ちゃんに連れ回された。
ビリヤードに行ったり、街をうろついたり、ゲームセンターに行ったり。
淳ちゃんの放浪癖は、高校の頃から全く変わっていない。
いわゆる、だらしのない不良だ。
昔はその行動全部にドキドキして、淳ちゃんは大人だなぁなんて憧れたりした。
その頃が懐かしい。
どこに行っても淳ちゃんは有名人で。
すでに、淳ちゃんの帰省の情報はみんなの耳に入っていて。
人と出会うたびに懐かしがられたり、避けられたりした。
それと同時に耳に入る、「神木」の情報。
彼の情報に関しては、みんな意見が違っていて。
イケメンになったとか、静かだったなんて言う人もいれば、街で破壊行動をしながら淳ちゃんを待っている、なんてあり得ないことを言う人もいた。
その話を聞いて、淳ちゃんは涙を流して笑っていたが。



