「城内さんが帰って来てるんだって!」
「やっぱかっこいいな!」
群がる人々を背景に、隼人は立っていた。
紺のシャツに、細身のパンツ。
目深に帽子を被っている。
その目は、帽子の影になってはっきりとは見えなかった。
だけど、その形のいい口元を見たら、紛れもなく本人だと分かる。
隼人は大きな紙袋を持っていて。
その中には東京のお土産がたくさん詰め込まれていた。
「珍しいな。
お前が街に出るなんて」
がはがは笑う淳ちゃんに、
「待ち合わせがあって」
静かに告げる隼人。
この街から恐れられていた隼人。
一体誰が隼人と待ち合わせをするのだろう。



