だが……




「全くだ!!

あの神木の正体が、変態卑猥男だとは!」




話を盗み聞きしていた淳ちゃんが大声でまくしたて、




「お前に言われたくない」




隼人が淳ちゃんを適当にあしらっていた。





「そういえば、元カノ、お前と浮気したって言ってたけど?」




わざとらしく斎藤先輩が言う。




「してねーし。

するはずねーし」




アルコールも回ってか、隼人も何だかムキになってくる。





「確かに変な女に絡まれたことはあったけど、全員蹴り飛ばして終わったし」



「ひ……ひでぇな、こいつ」




斎藤先輩は苦笑いしながら泡盛を口に運んだ。