そんな隼人を改めて眺める。




知的な瞳に、性格の良さが現れている口元。

控えめな焦げ茶の髪に、黒い帽子。

やっぱり隼人は正統派イケメンで、おバカ淳ちゃんとは違う人種のように思える。

それなのに、もとはライバルだったなんて考えられない。





でも、




「おい、橘!

そんな腐ってねぇで、パーっといくぜ、パーーーっと!!」




どこからともなく現れた淳ちゃんが嫌がる隼人の服を引き、無理矢理おバカ集団に入れてしまうのだ。


あぁ、淳ちゃんもよほど隼人が好きなのだろう。