夏も深まったある夕方…… パーン…… 軽やかなボールの音が、テニスコートに響いていた。 ボールがコートの中を駆け巡り、それを軽やかに捕らえる二人の姿。 爽やかすぎる二人がボールを打つたびに、コートの外から歓声が起こった。 「翼君、さすがだよね!」 「いや、隼人君でしょ」 「うん。 イケメン具合は隼人君の勝ち!!」