彼は慌てたように 「本当にごめん」 と言った。どうやら私が怒ったと思ったらしい。 そんな彼が可愛らしくて私もクスクスと笑った。 「あなたのお名前…聞いてもいいかしら?」 「吉沢 春風」 「はるか?」 「そう、季節の春に風」 彼は宙に人指し指で漢字を書いた。