ラブ&コメ

家が見えるぐらいになると、さらに私はスピードを増した。

「うぉりゃー!」


傘を放り投げ、腕を目一杯振り、私は急いだ。


「ギャアー!!」


しかし、急いでいる私を邪魔するかのように、背中の方から悲鳴に近い変な叫び声が響く、、、

雨に負けないぐらいの大きな叫び声。


でも、私には関係ない!今は、早く家に帰って着替えたい気持ちの方が大きいから。

その叫び声を無視して、私は走る。しかし、また叫び声が大きく響く



「逃げるな!ヘルプミー!!」


明らかに私に言ってるみたい、、、
思わず、足を止めてしまった私。


「あ~!もう!今私は急いでいるの!」

そのまま振り返りもせずに、私も大きく叫んだ。