結局、私の選択する権利はなく、佐藤さんに決められてしまったという最悪なオチ。


隣に座っている夏草カヲルも、なんか生きがいを見つけたみたいな、生き生きとした表情だし…


ここは、割り切ろう。
この男にケガをさせてしまったお詫びにって事にしよう…


すでに食べ終えていた2人に追いつくように私も食べ終えると、ちょうどお昼休憩も終わる頃だった。


「じゃあ、イケメン君。スミレをよろしくね。」


佐藤さんは、軽くウィンクをしてレジに向かって歩き出す。

私も慌てて追いかけて、レジに向かう。

「スミレさん、ホントにありがとう。」

その言葉に私は振り返って言い返す。


「別にアナタの為に引き受けたわけじゃありませんから。お詫びです!傷つけたお詫び!」


そう言って、私と佐藤さんは会社に戻って行った、、、