「もしもし!」


さっきまでの苛立ちをぶっ飛ばす感じで、第一声を発する。

『おう~、朝から元気だな。あはは。おはよう。』


無理やり、元気を装っているなんて言えない、、、

でも、サトルの声が、私の耳の中に入って来ると、
なんか、やっぱり心地よい気分になる。

「あっ、出かける準備できたからいつでもOKだから。」



『そっか。じゃあ、今9時ぐらいだから、10分後にそっち行くよ。』


そう言って、サトルは電話を切った。