おかしな二人



自分のしたことを反省しているのか、元々そうなのか。
今日も水上さんの口数は少ない。

黙々と朝食を口に運ぶだけで会話がない。

別に恋人でもないのだから、ラヴラヴな会話を求めているわけじゃないけど、会話のない食卓って、家庭崩壊しそうな家族のようで気詰まりになっていく。

「美味しいですか?」

会話を求めるように、話しかけてみる。

今日作ったサンドイッチの具には、少し凝っていた。
なのに、何も言わずに食べられると、美味いのか不味いのか判らなくて、次回も作っていいのか悩んでしまうではないか。

「うん? あぁ、うん。……旨い」

なんだ、その微妙な旨いはっ。

どっちか判らないじゃないかっ。

結局、本当に美味しいと思っているのかどうか、判断がつけられないままだった。