そして、次の日。




空港で待っていると、浩介くんのお母さんと、浩介くんの弟二人がこっちに歩いて来るのが見えた。




髪の毛とか、服装を見ただけで、昨日浩介くんが言っていたことが一瞬で理解できた…



怖そう…




三男の名前は翔太(しょうた)くん。
ピアスがいっぱいついてた。でもどこか、優しそうな雰囲気があった。




次男の名前は直哉(なおや)くん。
髪の毛の色が、半分は金髪で半分は黒髪だった。それだけでも十分なのに、ピアスまで付いてて、余計に怖かった。




はじめて出逢ったときは、私は何も話せなかったし、二人とも私に話しかけようとはしなかった。




私たちは韓国に到着した。
2日過ぎても、話すことはなかった。




「ねぇ、浩介くん…。あの二人、怖いよ。特に…ほら、あの髪の毛の色が半分のほう…」



「あぁ…なお…。大丈夫、大丈夫。今日の夜、みんなで遊ぼう!そしたらほら、仲良くなれるだろうし!」


「え?!遊ぶの?!怖いよ…」




私の心配も気にせず、浩介くんは夜、ホテルの私の部屋に誘いに来た。





「隣の部屋でトランプしよ!真奈もいるし!みんないるから!」

「ほんとにいいの…?」

「いいから、おいで!」


私は隣の部屋に向かった。