__登り始めてかれこれ5時間は経っているような気がする。
そう思っても、実際は3時間しか経っていなかった。
始めのうちは「頂上の景色が楽しみだねー」なんて、声もあったけれど……。
今はただひたすらに、無言で頂上を目指すだけ。
前に降った雨が乾ききっておらず、道はぬかるみ、ジャージの裾には泥がついていた。
真希なんて、途中でコケて、泥は裾だけではなかった。
「……林檎……。辛いね……」
「うん……。……竜ちゃんは? 大丈夫?」
「……うん」
そしてまた、無言で歩く。
このサイクルを何度繰り返したことだろうか。
そう思っても、実際は3時間しか経っていなかった。
始めのうちは「頂上の景色が楽しみだねー」なんて、声もあったけれど……。
今はただひたすらに、無言で頂上を目指すだけ。
前に降った雨が乾ききっておらず、道はぬかるみ、ジャージの裾には泥がついていた。
真希なんて、途中でコケて、泥は裾だけではなかった。
「……林檎……。辛いね……」
「うん……。……竜ちゃんは? 大丈夫?」
「……うん」
そしてまた、無言で歩く。
このサイクルを何度繰り返したことだろうか。

