【寧音】



何かさっきから飲まされまくってんだけど…。



誰の作ったカクテルが1番美味しいかを競い始めた日向達…。



「で!?誰のが1番美味かった!?」

「味なんかわかるかっつーの…。こんなに飲まされたんじゃ味覚障害じゃけん。」

「何弁だよ!!」



どうでもいいよ…。



もう眠い…。



あたしはそのままカウンターに顔を伏せて目を閉じた。



気が付いたらソファに寝てて、飲まされすぎた女の子たちは皆爆睡。



日向達はあたし達に背を向けてカウンターで飲んでる。



「寧音が1番カワイイ。」

「いやいやいやいや、桜だから。」



あたし達の話し…。



何か気まずい…。



「それよりもヒロ君の愛チャンを落とした技を聞こうじゃないか。」

「俺の話し!?」

「時間かかったんだろ?」

「かかったな。半年くらいアピりまくった。最終的には口説き落としたかんじになったけど…。今が幸せだからいい。」

「幸せとか言っちゃうヒロがキモ~イ。」



確かにキモイ…。