俺様彼氏と女王様。

日向は学校用の笑顔で謝ってきた。



ダメダメ。



騙されないからね!?



「なぁ寧音、俺、かなり頭いいじゃん?」

「うん?」

「すげぇいいこと思い付いた。」

「何?」

「イチャつく。」



はぁ!?



何がいいの!?



てか…。



バカなんじゃないの?



「イジメ対策。」

「どこが?」

「まぁやればわかる。視線感じねぇ?」



小声でそう言う日向はチラッと一年生の方を見た。



色の黒い方々があたしをガン見してるじゃありませんか!!



アイツらが犯人!?



恐ろしい。



「だから~、俺から寧音にベタベタすれば諦めんじゃねぇかと思って。」



そう言って肩を組んできた。



日向がくっつきたいだけの様な気もするけど…。