寧音と行きたい。



寧音とじゃなきゃ俺は行かない。



それから1ヶ月、あっさりと俺とタイシの立場が逆転した。



「で!?タイシは敗北宣言しちゃうわけ?」

「する。マジ悪かった…。お前と俺には差がありすぎる…。」

「そっか~。じゃあ俺が世界一だね。世界にタイシの力で言っといて。『日向が世界一』って。」

「有り得ない…。17に負けるって…。もう好きにしろよ。」



世界一の気分は最高にイイ。



この頂上にいつまでも居続けたい。



もう一人の世界一と一緒に。



「ただいま。」

「おかえり~!!」

「寧音カワイイな。」

「当たり前でしょ?世界一の女捕まえて『ブス』とか言ったらぶっ殺すもん。」



晴れてカップルでてっぺん取っちゃった俺達。



いつまでもラブラブ。



「バレンタインはやっぱりチョコ?」

「寧音がイイ。俺寧音しゃん食べんだ。」

「エロ日向。」



それでも何も変わらない俺達の関係。



世界の頂点は最高の感覚。