落胆してるタイシ。



蓮司が宥めてた。



「ねぇタイシ、俺がタイシに勝ったら俺は世界一?」

「あぁ…。そうだな…。」

「そう。じゃ、タイシは2番だね。キャラ被ってっけど。潰してイイ?」

「それはヤメテください…。マジ日本何てくんじゃなかった。最悪最悪最悪…。もうヤダ!!」



こんなんならもっと先に潰せばよかった…。



何もビビる事なかったじゃねぇかよ…。



何の為に入院までしたんだっつーの…。



「世界一ってたいした事ナイんだね。」

「日向、アメリカ行け…。全力でサポートするから…。今の日向なら蓮さんを抜けるかもしれない。」



いや、俺が世界一の男をたいしたことナイって思うのは、今まで蓮司に指導されてたからだ。



だから俺はタイシと差がある。



でも蓮司はデカい…。



「アメリカ行くまでもなく世界取ったな…。ってか日向何歳なんだよ。」

「17歳だよ。」

「俺をマジで抜く気か?」

「蓮さんを?抜く気だけど?」



アメリカ…。