俺様彼氏と女王様。

日向には悪いけどこの人カッコイイよ…。



断れないような雰囲気に持って行くのも上手いし…。



「Neneの全部、俺に見せて?」



はい…。



何て思っちゃう…。



「そのまま。動かないで。」



そう言ってレオさんは離れて行った。



あたし今どんな顔してるんだろ…。



ドキドキしちゃってるし…。



日向…ごめんね?



「はいOK!!なかなかいい顔撮れたわ~。」



満足気なサヤさんは初めてあたしを褒めた。



日向を見ると有り得ない程の不機嫌顔…。



マズイな…。



「俺以外にあんなんなるんだ。」

「言い訳はしないよ…。すいません…。」

「でも、俺は寧音に触んなくたってあの顔以上の表情を引き出してやるよ。」



触らない?



日向はやる気満々でそう言った。