慎也は年上のくせに俺に敬語で話す。



これから一緒にやっていくから俺は本性を出してる。



「オーナー、内装の事なんですけどスタッフルームの他にオーナー専用の個室作るんですよね?」

「おう。俺の聖地だ!!」


だってもし寧音と一緒に働いたらどうすんの?



俺、我慢できなくなりそうじゃん?



ってことでエロ目的で俺専用の部屋を作った。



店の改装費は物好きなここを貸してくれた社長が負担してくれた。



後は俺の貯金でする。



亜香里が適当に管理してた俺の貯金はかなりの額だったので問題ない。



「メリットはありますよ。俺、顔いいんで女の客はにがしません。」

「顔だけ?」

「バーテン経験もあるんで夜も大丈夫ですし、フリーターなんで昼間も働けます。」

「俺のすることに文句言わない?」

「言いません!!」



コイツ採用!!



女の面接は寧音と一緒にやった。



「お店の女の子に手だしたら殺すからね。」

「ださねぇよ。お前も店のバイト達と浮気すんなよ?」



俺らって本当に似たもの同士。



だからこんなにケンカすんのかな…。