「わかった。なっちゃん、悪いけどここで待ってて。」 「‥ん。わかった。」 そういうと海くんは家を飛び出して行った。 やっぱ心配だったんだね‥ でも今は、海くんのこと信じて待ってるしかできない。 私は1人になった部屋を見回す。 気を紛らわすために本でも読むか、と本棚からてきとうに一冊とる。 淡いピンクの表紙の恋愛小説だった。 読んで‥見よっかな‥ 私はベッドに腰かけ、本をよみはじめた。