「明日香‥」 「海。今答えなくていいから。ちょっとゆっくり考えてみて?」 俺はそれには答えない。 気がつけば彼女の家の前だった。 明日香をゆっくりおろす。 「ついたよ。大丈夫?」 「大丈夫‥」 といいながらもやっぱり痛そうだ。 「明日はちゃんと病院行きな。」 「うん。」 「じゃあ‥」 「海。さっきの‥考えておいて‥」 「お大事に。じゃあね。」 俺は明日香の言葉を遮った。 とにかく早くここから立ち去りたかった。