「瑠奈、今日もお弁当だよね?」 「うん?」 お弁当は入学してから今日まで 欠かすことなく星夜が作ってくれている。 普通は女のあたしが作るべきなんだけど… 星夜の方がおいしいんだよね。 「今日拓篤も明菜も購買なんだぁ」 「あ、そうなんだ」 「すぐ買ってくるから待ってて!」 「うん、分かったよ」 笑顔でそう返すと 明菜は拓篤と早足で教室を出ていった。 暇なあたしはなんとなくケータイを開く。 大雅、大丈夫かな? メールは1通も来ていなかった。