もう何日、ここにいるのだろうか。


時計はおろか、日の出入りも分からない地下室。唯一の明かりたる電球が、石壁の頑丈さを教えてくれる。


出入り口は重い鉄の扉。最初、助けてとただひたすらに声をあげた。けれども何の返答もなく、諦めたのは――時が無いここでは分からない。


「……、いたい」


鉄の扉相手に暴力振るった結果が、今更になって私を虐げる。


剥けた皮から血が滲み、シーツを汚す。


この部屋唯一の家具は、私が座るベッドのみ。机でも椅子でも、ソファーでもなく、ベッド。


こんな家具しか用意しなかった“彼”を思い出し、泣きそうになる。