あれは一目惚れした瞬間だったと思う。 会ったばかりだけどもっと彼女のことが知りたくなって、名前を聞けば 「向日葵」 と答えた。 俺の大好きなこのひまわり達と同じ名前をわ持つ向日葵に、 今まで信じたことがなかった “運命” を感じた。 向日葵の過去に何があったかなんて分からない。 でも、たまに見せた君の悲しみや寂しさを、いつか俺が取り除いてやりたい。 目を閉じて気持ちよさそうに眠る向日葵の頭を、そっと撫でながら思った────