────────── とぼとぼと家までの道のりを歩く。 空はもう夕日に染まっていた。 時間が経てば、彼が来るかもしれない そんな淡い期待をし、あれから数時間ひまわり畑の真ん中で座って待っていたけど、やっぱり彼は来なくて。 結局会えずに帰ってきてしまった。 どうしてこんなにも彼に会いたいのか... どうして会えなくて落ち込んでいるのか... どうしてあの“キス”が嫌じゃなかったのか... その理由に、本当は気づいてた。