悠里「別に。 」



翔「俺さ、兄貴が何でもできる奴でさ
俺に近づいてくるのは、兄貴目当ての女とか、 兄貴がやってたチームに入りたいって媚びてくる奴とかでさ。 誰も、俺を見てないんだって思ったら、存在価値なく思えてきて、死のうとしたんだ。
その時に、蓮に会った。 そこから龍王って居場所ができて、仲間もできた。」



ふーん 翔も、あたしと似たような思いしたんだ


悠里「 良かったじゃん。 仲間できて、居場所まであって。 」



翔「悠里も、自分自身が見て欲しいんじゃねーかなって思ってさ。」




翔って、凄い思いやりあって優しいから、あんなに暖かい仲間や居場所があるんだね


悠里「 ふふっ、 心配してくれてありがとね翔。 翔は、優しいから仲間や居場所があるんだね。」



翔「それが、昨日あの話した後に、悠里自身じゃなくて、悠里の兄貴を、見てる奴がいてさ。 何か、そんなこと考えるやつじゃないと思っても、自分のトラウマあって、 ちょっとの間抜けることにした。」



ふーん、やっぱりね。
誰もあたし自身なんか見てない


悠里「それってさ、春じゃない?」



翔「はっ!? おまっ、聞いてたのか?」


図星か。
期待して損した。

悠里「あたりなんだ。 盗み聞きなんてしてないよ。 ただの、女の勘ってやつ」


翔「勘って。 てか、今気づいたけどカラコンだよな」


悠里「うん。 ほら。」


翔「オッドアイなんだ、悠里も。」


そう、あたしは、右が赤 左がグレー
のオッドアイ


今、翔 もって言ったような。

悠里「翔もオッドアイなの?」


あぁ、ほらっと言ってカラコンを取った目は、確かにオッドアイでとても綺麗だった

右が水色 左が赤



悠里「綺麗だよ。 」
そう無意識に出た言葉は、嘘なんかでは
なかった。


ありがとなってと言いながらカラコンを、付け直し翔が言った

「俺さ、悠里の仲間になりたい。」