「電気代が勿体無いな」
ポツリ呟くものの
やはり無音が嫌なので消せない
その独り言と
自分の思っている事が
矛盾していると思う
なら、矛盾しないように
無音になれればいいだけだ
なんて客観的に思う癖に
現実で無音になると
どこからか恐怖心が積もっていく
「ハハハッ」
乾いた自分の笑い声
嘲笑うかのようなそれ
何度も
何度も
自問自答しては、
自分の存在価値が
生きてる意味が
理由が
あたしには
あるのだろうか?
それにばかり行き着く
これももう、毎度の事だから
気にしない
はぁー
無理だと分かっているけど
分かっているけど
やっぱり帰って来てくれないかな
なーんて思ったり
分かっているからこそ
行動に移したりしないけどね
「早く朝になってくれないかな」
窓を見ながら
願いを込めてそう呟いた

