不思議な姫



学校からは、無意識に速歩きになっていて目と鼻の先ってほどじゃないけれど
学校の近くにある家にすぐついた


マンションについて、
エレベーターに乗り込む


エレベーターの扉が閉まると
機会音で、上に参ります と聞こえる



帰りながらあたしの頭を支配したのは、
帰りの出来事


千秋の探るような目が蘇る


それを消し去るように
頭を左右に軽く振る


開いたエレベーターの扉から
急ぎ足で出る


自分の足を音を響かせながら
廊下を歩く


家に着くと、鍵をあけて
家に入る



そして、自室に入り
後ろの手でドアを閉めると
力なくその場座り込んだ



「 …やめて欲しいわ 、 …本当に」


あの短時間で
植え付けないで欲しい


頭から離れない