不思議な姫


屋上を出た 悠里達は、
空き教室にいた



翔「春の兄貴と春全然顔立ちが違ったな」

春は、お父さんに似てるんだと思う
性格は、お母さん

何だと思う


冬馬は、半々ってかんじで
性格は、お父さん
って、冬馬が言ってた



パッとみ
兄弟ってかんじには、見えない



よくよく見ると
似てるって思うとこがある



「似てるとことかあるから、やっぱ兄弟なんだって思うよ」



冬馬とは、かれこれ5年のつきあいだから、癖とか性格がだいたいわかる



昨日、春と話してると
冬馬と同じようなとこがあって
やっぱり兄弟なんだって思った



連「って事は、悠里は、冬馬さん知ってんのか?」



「知ってるよ」


そうかと言って
何か考えてるようだった



爽「冬馬さんは、父親の方について行ったんですよね? 今も、父親と住んでるんですか?」


冬馬は、離婚してすぐに捨てられ施設に預けられた

施設に預けられてから1年近く経ったときに、私が家に連れて帰ったんだ



日が暮れだした頃
公園に1人でいた


だから声をかけた


喋ってるうちに、捨てられ施設に預けられたって事がわかった



それからは、親父に話して施設に
冬馬をうちで引き取ると連絡して、
後日 冬馬と父親が住んでた家に行って
冬馬をうちで引き取ると伝え
了承を得てからずっと一緒住んでいる



今まであった事を思い出してるいたら



爽「話したくなかったらいいですよ」


そう言った途端ドアがあいて



「俺は、離婚してすぐに捨てられた。
だから、親父と住んでねぇーよ。 」


と言いながら、冬馬が入ってきた



それを聞いた爽は、


「そうなんですか」


そう言ってバツがわるそうに
黙ってしまった


すると、冬馬は、
「でもまぁ、そのお陰で俺は、得したけどな。 」



何て言った