不思議な姫



変な事なんて言ってないのに

ずっと笑続ける彼


もう話すこともないしと立ち上がると
手を掴まれ


また、同じ場所にストン、と座る



「悠里ね、よろしく。 俺の事は、なんとでも呼んでくれたらいいから」


「 … わかった、千秋。 ところで転入生って事噂になってる?」


あぁ、そのことか と笑いながら


あたしに衝撃的な言葉を言った


「多分、学校で知らない奴いねぇーだろぅよ」


ケタケタ 、と笑っているけど


あたしにとっては、笑い事なんかじゃないから


どんどん、顔が引きつってくるのがわかる


そして、千秋の顔を見ながら思う

千秋といるとより目立つんのでわないかと