スタッフルームへ行くと
「 お疲れさーん 」とテンションの高い
智史が売り上げの計算をしながら
手をあげた。
サトシ、こと 吉田智史 。
智史は、私と美羽の高校の同級生。
美羽とは美容学校も同じで職場も
ずーっと同じと言う、腐れ縁なのだ。
「 いっちゃん今日もバタバタだな!」
智史は器用に計算機を押しながら私に
話しかけ、紙に書いていく。
私はこんな器用に出来ないもんだから
智史の脳が羨ましく毎度感じている。
「 明日もネイルはバタバタだしね」
「 あ、美羽 」
タオルを持ちながら話を聞いてたのか
そう言いながら美羽も入ってきた。
智史は美容室の売り上げを計算し
私は自分のネイルの売り上げをする。
売り上げは間違う事がない様にいつも
慎重に、真剣に、確実にしたい私。
「 さすがだよね、いっちゃんはさ~ 」
そんな私の気持ちなど知らずか
美羽はタオルをしまいながら
普通に話をしていた。
私も智史も聞きながらスルー。
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