俺も帰る支度をして店をしめた。
独身だし誰かに気を遣う訳でもなく
仕事終わりにいつも寄る居酒屋へ
自然に足がむかう。
「 おぅ、いらっしゃい 」
「 お疲れー、生よろしくー 」
「 はいよ、いつものやつな 」
いつもの指定席、カウンターに座り
おしぼりで顔をふく。
ここの居酒屋は俺の友人のお店だ。
佐藤雄二、こと 雄二は料理人の資格も
あり、格安な割に味はピカイチだ。
「 はいよ、生どーぞ 」
「 さんきゅー、頂きます! 」
あぁぁ、仕事終わりのビール
一番幸せな時間だ。
体に染み渡るビールの味が
たまらない。
「 なに、体に染み渡ってんの? 」と
俺の好きなつまみを出しながら
クスクス笑う雄二。
「 いやぁ~たまんないね、やはり 」
「 毎日の様に来てんのにな(笑)
同じリアクションだよな理 」
雄二の笑顔は気持ちいいくらいの
爽快感があって何故か落ち着く。
疲れた仕事終わりは帰りたいもんだが
俺は雄二のお店でまず癒されて帰る。
「 今日は~暇か?? 」
お店を見渡すと、俺含めて5人くらいの
客がいるだけだった。
元々、広くはない店内だがいつもは
もう少し入ってる人気の居酒屋だ。
「 今日はピークすぎたよ。 ま、あんま
広くないからな(笑)こんくらいが
俺は好きなんだよな~楽だしな(笑)」
お互い戦う場所は全く違うが、
雄二にはいつもパワーを貰っている。
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