流は意地悪く笑う。



「なに、腹減ってたんなら言えよ」

「だ、だからあたしじゃないっ!!」(←まだ言う)

「別に誰にも言わねーよ」

「そういう問題じゃないの!」



1番聞かれたくなかった人に聞かれたんだから、この際もうそんなのはどうでもいいよ!



「だって走ったし!お昼ご飯食べてないし!」

「はいはい」



流はニヤッと笑うと、あたしの側まで来て顔をグッと近づけた。



!?!?



「俺も腹減った」



そして、一瞬だけのキス。



「!!!」

「…真っ赤」



なんて奴っ!



キスでお腹が満たされるわけないでしょうが(恥)!



……まぁ。



心は満たされたかなぁー…なんて。