あたしがどんだけ言っても、ニコニコ笑いやがってさぁ。



なにがそんなに楽しいの。



あーもう。



流にしても、コイツら津戸グループにしてもムカつく!



「姫央さん、取り合えずあそこにでも入りましょうか」

「あたしはどこでもいいよ!」



…疲れる。



家の人間だって、そこまで笑わないもん。



あたし達は適当なクラスに入り、適当に座った。



そのクラスは、漫画喫茶。



「姫央さん、何にします?」

「なんでも」

「はい」



だから笑うな!



はぁ…。



本当は、流とまわりたかった。



両思いじゃなくていいから、片思い夫婦でいいから。



今日だけは。