【姫央♀side】



「きゃぁ~!ひろーい!」

「遥さん、足元気を付けて下さいよ!」



あの事件から、数日。



予定通り遥と牧原を誘い、プールに来ることになりまして。



電車で約1時間と、少し遠いところにある。



もう10月も終わり頃だから、温水プールに。



遥なんて、誘ったときはもう、それはそれは大騒ぎで。



1日中、顔がニッタニタで、気味悪かったんだから。



そんなこともあり、騒いでる遥と、それを心配そうに見守る牧原。



それをイスに座って、ジュース飲みながら見てるあたし。



もちろん隣には、流がいますわけで。



遥ははしゃいでるし、牧原は遥の面倒を見てるし。



一緒にいなきゃいけないはめに。



さっきからあたしの心臓は、ドッキュン、バッキュンもいいとこで、忙しくてうるさい。