それなのに……。 早起きしたのに……。 頑張って家まで来たのに……。 喜んでくれると思ったのに……。 「おーい。」 「・・・。」 マジでふざけ倒せよ…。 一向に動かない扉を睨んでやった。 いつまでそうしてるつもりなんだ。 「出ておいでー」 犬じゃあるまいし…… と思ったところで、 意外にも素直にドアが開いた。 なんだ、可愛いとこあんじゃん。 とか思った自分を殴りたい。