イライラしてきた。 いや、助けてもらってイライラするのもどうかと思うけど。 私が走ったからぶつかって悪いってのはわかるけど。 でも…ね? 『――――――ぃ。』 「え?」 はっ あぶなっ。つい声に出しちゃうところだった。 いや、出したけど。 聞こえてなくてよかった―。 その男は笑ってる。 どこからどう見ても誰でもかっこいいと思うだろう。 私以外は。 (いや、友里と大人数人以外かな?)