これではっきりわかった。 『ねえ、思うんだけど…』 その人の顔を見ようとずっと下を向いてた私は顔を上げた。 すると… 『えっ…』 目の前にいたのは― 「あ、君だったんだ。昨日の朝はごめんね?」 昨日、私に舌打ちしてきたあの黒髪の奴だった。 あいかわらず髪は綺麗。 顔もいい。 昨日のこと覚えてたんだ。 『何が?』 「昨日は、ちょっと寝起き悪くて…舌打ちしちゃったから。」