そのときは沢山泣いた。 本当は浮気しないで!って言いたかったけど 言ったら別れようって言われると思ったから言わなかった…。 でももう辛いんだ…。 海くんと別れればこの辛さなくなるかなぁ── 「蒼空…移動しよっか」 愛梨はそう言うと私の手を引いて図書室に移動した。 「よしここでいっか…、 蒼空一つだけ聞くね…。 そんなに相澤が好きなの…?」 『うん。 本当は別れたくない、海くんを独り占めしたいくらいに大好きなんだ…』 その間も涙は流れ続ける───