S極*N極〜彼女と彼と彼女の物語



とにかく、この顔どうにかしないと。

きっと目は涙目で赤くなってるし、鼻水も出てるし。

少し落ち着いてから、トイレ行って整えよう。
渚を待たせちゃうけど、きっと大丈夫。


「…ーふぅ」


大きく深呼吸をして顔を上げる。

でも脳裏に浮かぶのは、さっきの光景。
仲睦まじく笑い合うお似合いのふたり。

私のはいる隙なんて1mmだってない。