S極*N極〜彼女と彼と彼女の物語



はぁ、はぁ。

どのくらい走っただろう。
肩で息をしながら、少しずつ顔をあげる。


視界はにじんだままだけど、見慣れたこの景色は生徒玄関だった。

どうしよう。
職員室から帰る途中だったから、鞄置きっぱだ。
それに帰るにしても渚に連絡しないと。

でも、ケータイも鞄の中に。


ボーっとした頭を働かせて、どうするかを考える。