S極*N極〜彼女と彼と彼女の物語


「ぁ、あのー、何て読むんですか?名前…」

や、ヤバイ。
変な子って思われたかも。
いきなり初対面で名前のこと聞くなんて。


でも、彼は、


「ん?あー、ケイトって読むんだ。ごめんね、読みにくくて。」

嫌な顔しないで、普通に笑って返してくれた。

「いや!そんなことないよ!蛍斗でケイトって読むんだー。すごいステキ!うらやましいくらい。」

あー、緊張して少し早口になっちゃった。


「ははっ、テレルな。素敵だなんて。そんな君は何て言うの?」


そうやって、彼は私と同じプリントを見た。