S極*N極〜彼女と彼と彼女の物語



タッタッタ。


階段を降りる。


「あらっ。今日も早いはね、爽湖。おはよう。」


「うん。まぁね。おはようママ。」


この人は、私達のママ。
嘉代 直子。
おっとりしていてドジっ子である。

どちらかといえば、妹は母似なのである。



そして、私は、
嘉代 爽湖

どちらかといえば、父に似てると言われる方が多い。



「それに、比べて七虹はぁ。まだ自分じゃ起きられないのかしら?」


「いつものことじゃん!私行ってくるよ。」


「ホント、ありがとう爽湖。」



満面の笑みを浮かべたママを置いて、
私は、眠り姫の部屋へと向かった。