教室につくと、ほとんどの生徒が席に着いていてびっくりした。
少し長く話しすぎたかな。
「おっはよーん。爽湖ッ!」
朝から、満面の笑みであいさつをしてきたのは、前の席の男の子。
弓原渚
2年になってよく話すようになった。
可愛いという言葉がとても似合う美形男子で、先輩を中心に女子達に人気がある。
私は普通に友達としていいやつだし、好きだ。
「おはよう。渚。」
「ん。今日遅かったねー。」
「いや、他クラスの友達と話してて遅くなっちゃって。」
「ふーん」
渚は頬を膨らませながらそう言った。
でも、その仕草は渚が不機嫌になった時にでる仕草でどうしたのかな?と思い話しかけようとした。
でもその時、ガラッと扉のひらく音がして担任の先生が入ってきた。
そのため、話しかけるタイミングを逃し、渚は前を見てしまった。