最寄り駅まで来て、あたしはホームから出なかった。 「は? 今から帰んの?」 「うん。お母さんにも連絡いれたから」 「ついてく」 首を横に振る。 これはあたしの問題だし、遼は明日大学があるみたいだし。 「気をつけて。なんかあったら電話」 「はーい」 「俺は保護者か…」 自分で突っ込みを入れちゃう遼。 見送ろうと思ったのに、見送られる。電車の窓から手を振って、あたしは実家へと向かう。 久しぶりに来た駅は、あたしの住む街とは大違いで閑散としている。