サンドリヨンは微笑まない


唇が重なる。

外で、とか、誰かに見られたら、とか思ったけれど。

遼はそういうのも考えてここに引っ張ってくれたのかなと考える。

絡み合う舌に肩を震わせると、ちょっと笑われた。


「いきなり謝ったりすんな。心臓に悪い」

「だって、」

「明日休講になんねーかな」


あ、遼もそういうこと考えるんだ。

クスクスと笑うと、また不意打ちを食らった。下唇を食まれて、ざらりと舐められる。


「迷惑なんて今更。それにあんたの場合は世話だから」

「平井さんにでこピンされるかも」

「そのときは一緒に行くから」


二人ででこピンされる姿を想像して笑った。