サンドリヨンは微笑まない


そわそわしていると、スタッフの人が無線みたいので『ホタルさん五つ順番遅らせます』と入れてくれた。


「本当にすみません」

「いえ、血止まりそうですか?」


そこで入り口からヨツカイさんが現れた。

もしかして戦力外通告とか…?

厳しい顔をしながらこちらに近づくヨツカイさんに誰も何も言わず、かなり静かになる。


「痛い? 大丈夫? ごめんなさいね、モデルに傷つけちゃって…」


出てきた言葉に場の雰囲気が少し緩む。


「止血中ね? どうしようかしら、絆創膏は目立つし」

「あの、セロハンテープ借りて良いですか?」


あたしの言葉に、場の雰囲気が再度固まったのは言うまでもない。