「じゃなくて、羨ましいの、ホタルちゃんのこと」 真っ直ぐこちらを見る瞳とぶつかった。綺麗な二重。 強い意志が見える。 「すごいと思うのと同じくらい、ホタルちゃんが羨ましいし、恵まれてるなって思う。ごめんね、わたしが思うなんて筋違いなんだけど」 首を振る。 そんなことはない。あたしだって、芦花ちゃんが表紙にいたり、テレビに出ていたりして同じような気持ちになった。 それだって、筋違いなんだろう。 「だから、頑張ってね」 「ありがと。頑張るね」