サンドリヨンは微笑まない


納得したあたしを見て、遼は尋ねた。


「で、夕飯は即席麺でいい、と?」

「やだ、これ栄養ないし。じゃあ、あれ教えて年越しそばの作り方」


遼が立ち止まる。

どうしたのか、と見上げると目が合った。


「あんたの思考回路ってどうなってんの? 本当に時々読めない」

「あたしもたまに分かんないよ?」


そんな重大なことじゃない。遼はその言葉に笑って、それからまた歩き出す。

なんか悪いものでも食べたのかな? と気になる。


「で、なんで今、年越しそば?」

「だって大晦日に作れるでしょう?」

「俺が作りに行けば良い話を」


あ、そっか、と頷いちゃうあたり、あたしは頭の弱い子だ。