サンドリヨンは微笑まない


溜息を吐く。
「夕飯作る」と立ち上がる遼。


「手伝わないなら夕飯無し」

「…要らない」

「は? またダイエット?」

「そういうんじゃないもん…」

「食べないと落ちて欲しくないとこから落ちんぞ」


その意味をよく考えて、遼を睨む。

そんなのは効かない感じに、手を掴まれて歩かされた。


「いらないってば。遼しつこい」

「うるさいとかしつこいとか、あんた結構言うようになったよな」

「前よりは言葉知ってるもん」


あ、と思い出す。


「だったら即席麺作ろうよ。それ食べてみたい」

「は?」


怪訝な顔を向けられる。その意味を知るのは、数十分後。