サンドリヨンは微笑まない


背中に何か当たる、と思ったらソファー。

知らぬ間に押し倒される格好に。

ぐるぐると頭がまわっていて、暫く言葉を失う。

なに? あたし今なにされた?

これは、カウント…ちがう!


「セクハ、」

「あんただってこの前」

「あれは、事故だもん!」

「これも事故」


事故じゃないよね? 犯罪級に舌絡めてきませんでした!?

けろりと悪気なさそうに言った遼は、指を絡めたままあたしを起こしてくれた。


「俺もあんたが言ったみたいに、気長に待つよ」


そう言って、笑顔を見せた。